青色茶碗

思考回路をクールダウンさせるために更新するブログ。AM0:00~AM8:00の間に投稿することが多いです。

老いの前借り

私が抱えている病には、特効薬がない。

基本的には、こういうストレッチをすると痛みが軽減するとか、漢方を継続して飲むとか、対症療法しかない。

 

秋頃、だいぶ症状が落ち着いてきていたが、冬になり寒さが厳しくなり始めた途端、また逆戻りしてしまった。

治療を始める前までは激痛に襲われることもあったが、今はもうそこまで戻ることはなさそうだ。しかし、目に見えないところの症状は、その頃と同じようになってしまうこともある。

例えば、さっきまで手に持っていたものをどこに置いたか分からなくなったり、どこにものをしまったか忘れたり、言葉が出てこなかったり。

私はギリギリ若者に分類されるであろう年齢の人間だが、病による体力の地味な衰えや、物忘れの多さだけ見ると、老いているように見える。

実際、年々老いているからややこしい。

うろ覚えだが、二十歳を超えたあたりから脳の細胞が壊れていくみたいな話を聞いたことがある。だから、物忘れが増えているのは歳のせいかもしれない。でも明らかに、この病を患ったあとで、物忘れが激しくなっていたので、年齢によるものだけとは言えない。

 

特効薬が無いというのはしんどいことだ。

体の節々に痛みが出る日がある。頭も痛くなる日がある。

市販の鎮痛薬2~3種類を常備していて、勘で選んで飲む。効かなければ、別の種類を飲む。それも効かなければ、無理やり寝る。こうして書くとパソコンのようだ。誤作動が起きて色々試したけどダメだったから、強制終了して再起動したらよく分からないけど治った、みたいな感覚に近い気がする。

特効薬があれば、こんな鎮痛薬ギャンブルなんてしなくて済むだろう。でも、こんな全身の筋肉や神経のすみずみまで絡みついているような、複雑な痛みに効く薬って、作るのが難しそうだなと思う。そう考えたら、総合かぜ薬とか、頭痛・生理痛に効くロキソプロフェンとかはすごいな。効く場所が一箇所じゃないという万能さがすごい。

ロキソプロフェンでも効かない時はある。むしろ効かないことが多い。だからロキソプロフェンに賭けることは少ないけれど、効く時もあるから薬選びが難しい。

いやいや、薬選びって。薬剤師さんでもお医者さんでもないんだから分かるはずないだろ。

でも特効薬がないからね。薬剤師さんにもお医者さんにも分からない病なんだもの。適切な薬なんて分かりゃあしない。

 

いろいろ考えすぎた夜には、自分のこの病のことも考えすぎる。

そして何となく調べた時に、この病を患った者の寿命や、他の病気のリスクについての調査結果なんかをみちゃったりして、あとどれくらいこの人生を生きられるのだろうかと考えたりする。

怖くなる。死ぬのが怖くなる。怖くなるということは、まだ生きていたいということ。やりたいことがあるということ。

 

極力後悔のないように、色々動きながら生きてきたつもりだけれど、やりたいことも夢も、減ったら減った分だけまた新たに追加されていくから、消えることがない。

 

一生のうちにどこまで何ができるのか分からない。病によって既に出来なくなったことも、あるかもしれない。

同級生より少し早く老いていくかもしれない。

それでも捨てたくない夢と希望をまぶたの裏に描いて、今日も眠りにつく。