昔、「おジャ魔女どれみ」を観ていた。
超人気で4作も続いた子ども向けアニメ。話を理解するまでは、セーラームーンみたいに敵などと戦うのかと思っていたが、実際は、なにかしらの問題解決のために魔法が使われる。
当時リアルタイムで観て、その後しばらく経ってから思い出し、DVDをレンタルして何度も見ていた。最初は変身シーンとかコミカルな部分を中心に見ていたけど、何回か見ていくうちに意外と深刻なストーリーであることに気づいてジーンとした。
作品がひとつ終わる度に「もうさすがにここで終わりかな…次は新しいアニメが始まるんだろうな…」と寂しくなっていたが、次回予告で続編の情報が流れると「まだ続くんかーい!」と毎回驚いていた。
メインキャラクターの中で1番好きだったのは、ハナちゃん。
金髪が二つ結びにされていて、変身したときの白を基調とした服装も可愛い。帽子とかもネコ耳っぽさがある。
「おジャ魔女どれみ♯」から登場したハナちゃんは、魔女として生まれてきた、魔女界の赤ちゃんだったが、最後の作品「おジャ魔女どれみドッカーン」では、強力な魔法により12歳に急成長し、どれみちゃん達と同じ学校に通っていた。
私は子どもの時、子どもが苦手だった。特に赤ちゃんは余計に接し方が分からず、親戚や親の知り合いから赤ちゃんを見せつけられたら、ちょっと引いていたし、アニメなどフィクションの世界に登場する子どもでさえも苦手意識があった。
そんな中、なぜかハナちゃんだけには抵抗がなかった。
ハナちゃんは明るく元気で、素直で、希望に満ちあふれた瞳をしている。
物静かで人見知りが激しく、算数の問題が解けなくて悔し涙を流していた私とは正反対だと思っていた。
でも20年以上経って、意外と正反対ではないのかも、と思えてきた。
他の人から見た私は、決して明るく元気には見えず、答えを求められたら淡々と話すので冷静な人だと思われてるかもしれない。
だけど、表には出さないが、ほんの些細なことにも激しく感情が動いてたりするし、ピンチが訪れると逆に燃えるし、本当は好奇心旺盛で、何でもやりたかったりする。そして勢いでやっちゃう。
心の中では、常に子どもが元気よく遊び回ってるように感じる。そして、その子のイメージとして一番近いのがハナちゃんだ。
20年以上前、あの時に、ハナちゃんに惹かれたことで、ハナちゃんのキャラクターが自分の中に取り込まれたのかもしれない。元々自分がそういう性格だった可能性もある。
楽しそうなこと、面白そうなものを見つけたら、心の中でハナちゃんが目をキラキラさせる。私はその目の輝きに従ってそこに向かっていく。
怒られたりショックな出来事があると、表面上は通常モードで落ち込んだ素振りなどほとんど見せないが、代わりに心の中でハナちゃんがしょんぼりしている。
自信がなくなりそうになったらハナちゃんのことを思い浮かべる。ハナちゃんが明るく元気に背中を押してくれる。冒険心や遊び心も忘れずにいられる。
いつも心の中には、ハナちゃんがいる。