接着剤を使った。かなり強力な接着剤だ。
手を汚すことなくキレイに使うつもりが、色々しているうちにそうもいかなくなり、手は接着剤まみれになった。
水にも強く、ぬるま湯を当てたところで水を弾くだけだった。
結局、せっけんでもほとんど取り切れず、自然に取れるのを待つことにした。
接着剤で汚れた手を見て、両親の手を思い出した。
二人とも建築関係の仕事をしていて、作業着はペンキか何かで常に汚れており、手もボロボロだった。
両親の手も同じように、黒く汚れてることが多かった。
家系的にも、職人気質な人が多い。自分もその血を受け継いでいるのかもしれない。
自分の仕事は建築関係ではないが、特定の作業をひとりで極めていくようなところがあるので、少しだけ近いものを感じている。
自分の手は、利き手のほうがもう一方の手とは形が少し違って見える。指の開き方にも差がある。古い切り傷が跡になって残っていたりもする。
年々、職人っぽい手になっていく。
いい感じの手になりたい。